身長を伸ばすための成長ホルモンの分泌方法や治療法

bc589a307964d002f718efee1a2f3473_s私たちの体には身体の様々な機能に作用するホルモンという物質が絶えず分泌されています。身近なところだと体が太っている・痩せているといったこともホルモンが大きく関係しています。

そんなホルモンの中には体の成長に関係している「成長ホルモン」と呼ばれる物質があります。成長ホルモンの多い・少ないによって体の発育に大きな変化を及ぼします。

では、この成長ホルモンとはどういったホルモンなのでしょうか?
分泌が少ない時の影響はどのようなものなのか。

これらのことについて詳しくみていきましょう。

成長ホルモンとは?

先に述べたように成長ホルモンとは骨の伸びや身長の伸びなどの成長に関するホルモンです。思春期の子どもが急激に身長が伸びるもの、この成長ホルモンのおかげなのです。

この時期に身長が伸びるのは成長ホルモンが骨の「骨端線」という部位に作用し、骨を成長させるよう促すためです。

その他にも、女性であればバストが大きくなるといったことも成長ホルモンの作用の一つといえます。

一方で成長ホルモンの役割はこれだけではありません。食べ物からエネルギーを生成する「代謝」にも大きく関わっています。脂肪の燃焼効率を上げるなど生命活動にはとても重要な役割を持っています。

成長ホルモンは一生涯分泌され続けますが、思春期前期~思春期後期をピークに徐々に分泌量が下がっていきます。そして30歳~40歳代で分泌量は思春期の半分ぐらいになり、50代では3分の1まで減ってしまいます。

成長ホルモンが少ない場合の影響

成長ホルモンとはいわば、大人の体へ変化させるためのホルモンです。このため、ホルモンの分泌が少ない場合、身長があまり伸びないといった症状を起こしてしまいます。

また、以下のような症状を発症することがあります。

筋力量が低下し、ちょっとした運動で疲れてしまう

成長ホルモンは筋組織を維持する効果を持っています。ホルモン量が少なければ、傷ついた筋肉はそのまま放置され、体力低下を招きます。

皮膚が乾燥し、カサカサ状態になる

汗を出す汗腺には成長ホルモンも受け皿があります。ホルモン量が減ることで、きちんと発汗されず、皮膚の乾燥が進みます。

肥満体型になりやすい

成長ホルモンは脂肪燃焼に関わっています。量が少なければ脂肪分解効果が低下し、脂肪が溜まりやすい体を作ってしまいます。

成長ホルモンが少ない、ということは成長に関することだけではなく、日常生活にとても大きな影響を与えてしまうのです。

成長ホルモンを分泌させるには

では、これら症状を改善するために成長ホルモンの分泌を促進することはできるのでしょうか?実は身近な方法で分泌させることができます。それは具体的に以下の3つがあげられます。

 緩く継続的な筋力トレーニング
成長ホルモンは筋組織が傷ついたときに分泌のスイッチが入ります。そのため、筋肉に負荷を与える筋力トレーニングを行うことで、成長ホルモンの分泌を促進できます。

「緩く継続的」というのはエクササイズといった種類のトレーニングです。エクササイズであればそれほど強い負荷もかからず、精神的にも辛くないのできちんと継続することができます。

 十分な睡眠時間と就寝時刻
成長ホルモンは午後10時~午前2時に最も分泌量が増加するといわれています。それも体がきちんと休んでいる睡眠中にです。この時間を意識して寝るようにすると良いでしょう。

反対に夜更かしをしたり、この時間に活動をしていると成長ホルモンの分泌が減少します。それは体の成長を阻害するだけではなく、体調不良の原因にもなるので注意が必要です。

 空腹を感じる
成長ホルモンの分泌は食後満腹になると分泌量が少なくなることがわかっています。食べ物があふれている現代ですが、常に満腹状態だと成長に影響を与えるのですね。

反対に空腹時は成長ホルモンが分泌されることがわかっています。過度な空腹は問題がありますが、常に食事を食べるのではなく、お腹が空いたら食べることが大切なのです。

成長ホルモン治療とは

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いくら生活習慣を改善しても身長の伸びが見られない。そんなとき、医学的に治療することがあります。これを成長ホルモン治療といいます。この治療では外部から成長ホルモンを注射することでおこなっていきます。

成長ホルモンを注射する時間帯は先に述べた午後10時~午前2時。成長ホルモンの分泌が活発な時間帯を意識します。また、注射は継続したほうが効果があります。注射は糖尿病のインスリン注射のように自宅で安全に行える仕組みになっています。

注意して欲しいのが、低身長であるからといってすべての子供が成長ホルモン治療が必要ではないということです。病気が原因で成長ホルモンが必要な方は病院で検査されるうちの1割にも満たないといわれています。

成長ホルモンが正常な場合は一部の病気を除き成長ホルモンの治療を行っても効果がでないため治療を行う必要はありません。

成長ホルモン治療の副作用

検査の結果成長ホルモンの病気と判断された場合には成長ホルモン治療を行うことになります。
治療を続けていく中で以下の副作用を発症することがあります。

・発疹
・頭痛
・吐き気
・骨・関節の痛み

また、重度の場合ですと視覚障害や痙攣を発症することがあります。
いずれにしろ、注意が必要な状態なので速やかに医師に相談するようにしましょう。