小学生でお子さんの身長が低いと親としてはとても心配ですね。
成長期は個人差があり、中学生、高校生になって急激に伸びる子もいます。あなたのお子さんも、ひょっとしたら今は身長が低くとも中学、高校になって急激に伸びるかもしれません。
しかし、小学生のうちから身長が伸びる仕組みを知っておいて先に対策をすることで将来の伸びが格段に変わってきます。
身長は成長期が終わってしまってからでは、どんなにがんばっても伸びは期待できません。大きくなってから、もっと身長があればとお子さんが悲しむ前に、身長を伸ばすための知識と対策を知っておきましょう。
小学生が身長を伸ばすために重要なこと
はじめに結論から言っておきましょう。小学生が身長を伸ばすために重要なことは、栄養と睡眠と食事(栄養)です。その他にもストレスをためないこと、肥満を防ぐことなど注意点はたくさんあるのですが、この3つだけ覚えておけば大丈夫です。
しかし、なかなか親の言うことを素直に聞かないのが子どもです。ましてや、小学生のうちに将来の身長の重要性をわかっている子どもなんて皆無でしょう。私だって小学生のころは身長が低くても「そのうち伸びるや」「別に身長が低くても問題ないや」と思ってました。ほんとバカでした…
重要なのは成長期が終わるまでに身長を伸ばすこと
それはさておき、
まずは、厚生労働省が発表している小学生の平均身長の表をみてください。
小学生ですと、小1~小6の間で30cm前後伸びる子が多いということです。
ただ、この表は平均身長の指標にすぎないので現在のお子さんの身長が平均よりどれだけ高いのか低いのか確認するだけで結構です。
重要なのは成長期が終わるまでに身長をどれぐらい伸ばすかということなんです。
身長と遺伝は関係がある?
では、両親の身長が低い場合には身長を伸ばすことは難しいのでしょうか?
現在の研究では身長と遺伝はある程度までは関係があるということがわかっています。
両親の身長からおおよその子供の身長がわかる計算式というものもあって、だいたいどれぐらいの身長になるかがわかるようになっています。
男の子の場合 =(お父さんの身長 + お母さんの身長 + 13) ÷ 2 + 2
<女子>
女の子の場合 =(お父さんの身長 + お母さんの身長 - 13) ÷ 2 + 2
これを見て、「なーんだ、じゃあ努力しても無駄なのか」と思うかもしれませんが、実は遺伝がすべてを決めるわけではありません。
身長が低い両親でも身長が高い子供もいますし、その逆もあります。また兄弟でも片方だけ身長が高い(低い)ということもあるのです。
遺伝ですべて決まるなら兄弟の両方が高い(低い)にならなくてはおかしいのではないでしょうか?
遺伝だけで身長が決まらない理由
身長と遺伝の関係:論文や研究結果から確認
身長を伸ばすためには遺伝も関係はありますが、最終的には栄養や睡眠、運動、ストレスの有無などが最終的な身長を決定付けるのです。
もしお子さんが身長を伸ばすためになにも努力をしなければ、そのまま自然にまかせた身長になってしまいます。
それでも自然にある程度までは身長が伸びるとは思いますが、できるだけのことをやっておいた方が身長が伸びる可能性はぐんと高くなります。
後から「あのときできる限りのことをやっておけばよかった」と後悔しないように、今のうちに両親が子どもの身長を伸ばすための知識を今のうちに身につけておきましょう。
身長が伸びる仕組み
身長が伸びるということは、骨が伸びるということです。
成長が止まるまでは、骨の先端部分のつなぎ目である「骨端線」が伸びることで身長が伸びていきます。そのため、充分な栄養を摂り、成長ホルモンを分泌させることで骨が伸び、身長を伸ばすことができるのです。
小学生の身長はいつまで伸びる
身長の伸びは思春期と密接にかかわっています。思春期の時期に一番身長の伸びがよく、その後徐々に伸びなくなってきます。一般的に思春期が来るのは女子は10歳(小学4年生)前後、男子は11歳(小学5年生)前後といわれています。
身長がとまるのは女子が15歳(中3)、男子は16歳(高1)ぐらいです。ただしこれは平均です。当然、これより止まるのが早い子もいますし、遅い子もいます。
重要なのは、お子さんが思春期が終わっているのかこれからなのかを把握することです。お子さんの段階によってとるべき対策が変わってきます。
なぜ思春期で成長が止まるのか?
思春期になると性ホルモンが活発に分泌されるようになります。性ホルモンは成長ホルモンや成長が促される因子に刺激を与えるので思春期前までより身長の伸びがよくなります。いわゆるこれが成長期になるということです。
しかし、その一方で性ホルモンは子供の骨を硬い大人の骨に固めてしまう作用もあるため、次第に骨が固まってきて身長が伸びが鈍くなり最後には成長が完全に止まってしまいます。
思春期が早くくるとそれだけ、身長が伸びる期間が短くなります。できるだけ思春期の到来を遅らせることで遺伝によって予測される身長より高くなる可能性があるのです。
思春期を遅らせることはできる?
思春期は性ホルモン分泌によってやってきます。そのため性ホルモンの分泌を抑制することで思春期を遅らせることができるのです。これは以下のようなことを日常で意識することで可能になります。
思春期を遅らせる3要素
規則正しい睡眠を取る
メラトニンは性ホルモンを抑え、成長ホルモンの分泌を促す効果があります。
深く眠ることでメラトニンが分泌されるので、普段から早く寝て早く起きることが重要です。
ストレスのない生活を心がける
ストレスがホルモンの分泌を促すこともあるので、なるべくストレスを取り除いてあげることも大切です。勉強のこと学校のこと身長のことでなるべく多くのプレッシャーを与えないほうが身長のためにはいいでしょう。
肥満を避ける
おやつなどの間食を摂りすぎたり、運動をせずに肥満になってしまうと通常より早く思春期になってしまいます。おやつには、甘いお菓子やスナックではなくナッツ類や小魚などの身長への栄養価が高く糖分の少ないものが適しています。
身長を伸ばすための3要素
身長を伸ばすための要素は成長期が終わるまでは小学生であっても中学生であっても変わりません。
必要な3要素は 栄養、睡眠、運動 です。よく遊び、よく食べて、よく寝るという子供なら当たり前のことができれば身長は自然に伸びていくのです。
栄養
栄養はバランスが一番です。
身長のために栄養素はタンパク質やカルシウム、マグネシウム、亜鉛などですが、栄養素は互いに関連しあっています。偏った栄養ではなくいろいろな食材をバランスよく摂ることが大切です。
小学生で身長の伸びが悪い場合は、他の子供よりも低栄養か小食であることが多いようです。また、子供のうちは大人よりも多くの栄養素が必要な場合もあります。
小食は体質的なものや環境的なものがあります。適切な運動をしてお腹をすかせる、環境的に食事に集中できるように心がけることなどが大切です。
身長の伸びに必要な栄養素
身長の伸びに必要な栄養素は、たんぱく質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛ですがこれらが多く含まれる食品を紹介します。食事はバランスなのでこれらばかりを食べても意味がありませんが不足しないように心がけてみてください。
たんぱく質
豚肉、牛肉、鶏肉、カツオ、マグロ、玉子、大豆製品、乳製品など
カルシウム
牛乳、ヨーグルトなどの乳製品、わかめやしらすなどの海産物、大豆製品、ごまなど
マグネシウム
木綿豆腐、牡蠣、アーモンド、ほうれん草、大豆、カツオなど
亜鉛
牡蠣、納豆、牛もも肉、豚もも肉など
身長によいオススメのおやつ
チーズ、ヨーグルト、ナッツ類、ホットミルク、煮干しなどの小魚類、焼き鳥などの鶏肉、フルーツ類
※おやつは夕食に響くほどたべすぎないことです。またバランスが悪くなるので同じおやつばかりを食べ続けるのはやめたほうがいいでしょう。
睡眠
身長は成長ホルモンが分泌されることにより伸びていきます。成長ホルモンは睡眠中に一番多く分泌されるので身長を伸ばすためには充分な睡眠が必要です。また、いくら長く睡眠時間をとっても睡眠の質が悪ければ意味がありません。熟睡できるように睡眠の環境にも気を配ってください。
成長ホルモンが多く出る時間帯は10時~2時の間です。この間に必ず寝ていなければならないというわけではありませんが、身長を伸ばすためにはできるだけこの時間帯には睡眠をとることが望ましいでしょう。
小学生の場合は、10時間以上が必要です。夜8時に寝て6時に起きる、夜9時に寝て7時に起きるなど規則正しい生活のリズムが望ましいでしょう。
ほかに睡眠時に注意することは、夜遅くに食事をしないことです。夜遅くに食事をすると、血糖値が上がり眠ったときに分泌されるはずの成長ホルモンが正常に分泌されないおそれがあります。胃腸にも負担がかかりますので健康のためにもオススメできません。
運動
小学生の場合、体育の授業や昼休みの時間に外で遊んだりする子もいるので運動が全く足りないという子はいないと思います。しかし最近では放課後や休日はゲームやスマホで遊ぶことで運動をする時間が昔より少なくなっているようです。
体を動かして骨に刺激を与えることで身長は伸びるので、特に小学生のうちはできるだけ外で体を動かして遊んでください。
運動が好きではない子もいるので強制するとよけい運動嫌いなってしまうこともあるので注意が必要です。
そこで普段の生活で運動量を増やす方法を紹介します。まわりの働きかけでできることもあるので参考にしてください。
できるだけ階段を使うようにする
ショッピングセンターや駅、自宅でエレベーターを使うところを階段にするだけで身体活動量は3倍以上になります。
つま先で階段を昇る
足のつま先だけで階段を登ると筋肉を使う量が増えるので運動量が増えることになります。
お使いやお手伝いをする
近所へのお使いや家の中でもお手伝いをすると、じっとしているよりは運動量が増えることは明らかです。
姿勢を正しくする
姿勢をよくするとお腹や背中の筋肉を使い引き締める効果があります。意識するだけで手軽にでき、エネルギーを使う上に気分もよくなるのでオススメです。
子どもが小食で身長の伸びが悪い場合の対処法
小学生だと、小学校に通っている上に友達と遊ぶことも多いので、運動や睡眠は十分なことが多いでしょう。小学生で問題になりやすいのはあまりご飯をたくさん食べない、いわゆる小食で栄養が偏るといったことでしょう。
他の子と比べて小食でも体格や健康に問題ない子もいますが、そういう子どもは栄養の吸収がいいということがあります。
それは体質の問題なので、その子のペースで成長すれば問題はありません。しかし、同年齢の子よりも明らかに体が小さい、細くてガリガリで心配などもっとたくさん食べた方がいい場合は、なんとか量を食べさせる工夫はしたほうがいいかもしれません。
小食で問題になるのが、必要な栄養素が足りない場合です。例えばカルシウムが足りない場合は、精神的に安定せずにイライラして勉強が集中できないなどの問題が起こる場合があります。
鉄分が足りないと貧血になったり集中力が足りない、疲れやすくなることもあります。食物繊維が足りない場合は便秘になることで腸内環境が悪くなり他の病気にもかかりやすくなることなどがあります。
身長の伸びに必要な3要素は、睡眠、運動、栄養です。栄養が足りないと骨を伸ばすための材料が十分でないため身長がなかなか伸びないということがおこります。
身長は子どものうちにしか伸びませんので、大人になってから身長が低いことで「なんで無理にでも食べさせなかったんだ!」なんて理不尽な怒りを向けられてしまうこともあるかもしれません。
小食の原因
たくさん食べないということは、なんらかの原因があります。まずはその原因を知ることが小食を改善する第一歩になります。小食の主な原因としては次のようなこともあります。
体質的にたくさん食べられない
体質的にたくさん食べられないという子どもがいます。そういう子どもはたくさん食べると気持ち悪くなったり、満腹を感じるのが早いということです。
お腹がすいていない
しょっちゅうお菓子や牛乳を飲んでいると、お腹がすかないので食事を食べられません。菓子パン、チョコ、クッキーなどカロリーが高い砂糖を使った菓子は栄養がほとんどないので特に子どものいうちは避けたい食べ物です。
精神的な問題がある
小学生、中学生ぐらいになると友達との関係も複雑になったり、両親との関係が悪かったりすると普通に食べられなくなってしまいます。なんでも言える環境にないと見た目に問題がなくとも、なにか心に問題があるのかもしれません。
小食を改善する方法
食べる環境を工夫する(安心して食べられる環境づくり)
テレビを見たりゲームをしながら食べたり、夫婦や家庭の問題で毎日の食卓がギスギスしていないか食事の時の様子をもう一度振り返ってみてください。
テレビやゲームで食事に集中できないと食べるのに時間がかかって少量でも満腹になってしまいます。また、精神的に不安や悩みがあると食欲がなくなり、健康でもたくさん食べることができません。
運動してお腹をすかせる
ゲームや勉強ばかりで運動をあまりしないためお腹がすかないという子もいます。スポーツ教室に通わせる、犬の散歩、親子でジョギングなど少しでも体を動かす工夫を考えてみてください。運動は身長を伸ばすためにもとても有効です。
食べ物を工夫する
偏食で好きなものだけを食べる子の場合は、自分の食べたいものがなくなったら他の物を食べるよりも食べることをやめるため小食ということがあります。バランスよく食べてくれるのが理想ですが、あまりに食べない場合は好きなものを多めにつくるなど工夫してもいいかもしれません。
野菜嫌いの場合はミキサーがお勧め
子どもが野菜が好きではなく食べない場合は、ミキサーでジュースにしてしまう方法があります。
私も家でも使っていますが、小松菜やカブの葉っぱなどをリンゴやみかん、バナナといっしょにしてジュースにすると砂糖やはちみつなどを入れなくともゴクゴク飲んでくれます。
ジューサー・ミキサーの売れ筋ランキング
食べる回数を多くする
食が細い子どもは一度に多く食べられない場合があります。その場合は、おやつを工夫する、夕食の後にもう一度軽く食べさせるなどの工夫をしてはどうでしょうか。
面倒かもしれませんが、おやつは市販のスナック菓子などは避けて、おにぎりやバナナ、チキンなどの体のためになるものを中心にしてください。おやつにお菓子をたくさん食べて夕食が食べられないなどは本末転倒です。
その他の場合
上記の5つが主な小食への対応方法ですが、これですべてのケースがカバーできているとは思いません。なにかの病気であったり、心配ごとがあるようなケースもあります。
重要なのは、たべないからといって無理に食べさせることは止め、なぜ食べないのかを十分に理解してあげてから小食への対応をしてください。
状況別の小食対応法
小食にもタイプがあるので、ある条件下で小食という場合もあります。以下はよくあるパターンとその対応方法についてです。
朝だけあまり食べない
朝起きるのが遅い子によくあるケースです。朝起きてすぐになにか食べられる人と、食べられない人がいます。朝食をしっかりたべるつもりなら、眠くとも1時間早く起きるようにさせてください。
どうしても食べられない場合は、スープやシリアルなど食べられるものを探してみてください。
栄養的には問題ないが見た目がガリガリ
普段から好き嫌いもなく栄養的に問題がない、普段から元気、という場合は、特になにもしなくとも問題ないのですが、見た目的にガリガリでなんとかしたいなら、プロテインを飲んで軽い運動をするだけで見た目が改善する場合があります。
栄養が心配な場合はサプリを活用する
サプメントは添加物があったり、あまりよくない業者だと必要な栄養素が十分配合されていない場合などがあります。しかし、家庭での食事では、かならずしも必要な栄養素をまんべんまく摂るということも難しいので食事の補助的に利用するのも悪くありません。
その場合は、自分の目的に合った商品を選ぶことが求められます。バランスよく栄養を取りたいのか、不足しがちな栄養に特化したいのか、スポーツをしているので、失われやすいアミノ酸を補充するのかのような、ご家庭での方針は重要です。やみくもにサプリメントを選ぶことはおススメできません。

不足しがちな栄養を補充するためには、サプリメントを活用することも一つの方法です。贅沢のびるんるんはアレルゲンフリーで子どもの悩みの大きな部分であるアレルギーの心配がなく、ココア味で続けやすいサプリメントです。
配合されている栄養成分は、成長に必要な、アミノ酸(アルギニン)、カルシウム、ビタミンDと過剰に栄養を配合するのではなく必要最低限で成長をサポートできる成分ばかりです。偏食、牛乳嫌いでカルシウムの摂取量が心配…という子どもには適しているでしょう。
病気の場合
小食なだけでなく顔色が悪かったり、元気がなかったりする場合、あまりに食が細すぎる場合は、胃腸の調子が悪かったり、味覚障害があるなどのなんらかの病気の可能性があります。気になる場合は一度胃腸科や内科で診てもらうことも検討してください。
サプリで身長は伸びる?
これまでの説明で身長には栄養と睡眠と運動が密接に関係していることがわかりました。そのため、現在販売されている様々なサプリメントさえ飲んでいればそれだけで身長が伸びるということはありません。
適切な栄養をバランスよく摂ることができれば、問題なく身長を伸ばすことができます。サプリメントが必要というのは、毎日の食事にプラスαで身長の伸びを助ける栄養素を摂りたい場合、いろいろな理由でバランスの良い食事を摂ることが難しい場合などに補助的な意味合いで使用することはありだと思います。
その際には、特にアルギニンなどの成分は必要ではありません。タンパク質や亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどがきちんと配合されバランスを考えたものがいいでしょう。
成長を促すためのサプリを調査していますが、以下の商品のような栄養素のバランスを考えたものであれば毎日の栄養の補助として試してみてもいいと思います。